中条薫さんによるAI特別講義を行いました
2月7日(火)に特別講師をお招きしてAI特別講義を行いました。
講義をしてくださったのは株式会社SoW Insight 代表取締役社長の中条 薫(ちゅうじょう かおる)さんです。
中条さんは富士通に在職中、米国富士通研究所で研究をされたり、モバイルフォン事業、IoT 事業を経て、2017 年に 本部長としてDXの要となる AI 事業の立ち上げを実施。育児をしながら女性幹部として活躍されています。
その後、ご自身の経験を活かして株式会社SoW Insight を立ち上げ、キャリアデザイン、ライフデザイン、ダイバーシティ推進に寄与されています。
本日はそんな中条さんにお越しいただき、IT・Web学科の1年生に向けて講義をしていただきました。
テーマは「AI時代に活躍するための倫理とキャリアについて」
最近話題のChatGPTはご存じでしょうか。
チャットで質問をしてみると、まるで人間とチャットしているかのような返事をしてくれる自然言語処理ツールです。
昨年11月に公開されて約2カ月でユーザーが1億人に達するなど話題になっていますが、AIの性能がここまで高まったのかと世界中に驚き与えたツールです。
ChatGPTの性能を目の当たりにしたら、色々な使い道を考えてビジネスへ応用できると考える人も多いと思います。
この例のように、今後社会に出る学生達は、職種に関わらずAIの技術を活用しながら仕事をしていくことが求められていきます。
そんな時代に仕事をする上で気を付けないといけない事とは何でしょう。
例えば、「AIが正しい」ということをどうやって判断したらいいでしょう?
知らないうちにAIが差別・偏見をすることもありますし、間違った情報、偏った情報を与える可能性もあります。
それを判断して、ビジネスで使う範囲を決めたり、規制をしたりするのは人間の仕事です。
そう、中条さんは語ります。
「倫理」とは何か、AI時代に持たないといけない倫理とは、そんなことを考える機会を与えてくれました。
育児と仕事の両立など、女性の活躍推進に携わってきた中条さんのお話は、特に女性の学生にとって励みになるものです。
講義を聞いて、大変感銘を受けたという学生が多かったです。
中条さん、貴重なお話をありがとうございました。
2月21日(火)には、AIプロジェクト学科、ビジネスデザイン学科の学生に向けて同様に講義をして頂く予定です。
学校法人中央情報学園 AIデジタル研究所が発行している『AIデジタル研究』第6号に中条さんの「DX時代の〝The Sense of Wonder″」という記事が掲載されています。
このAIの時代に「神秘さや不思議さに目をみはる感性」が大切だという考えに非常に共感できる内容になっています。
リンクからPDFで読むことができますので、あわせてご覧ください。
中条さんの著書『しなやかな心とキャリアの育み方』(2023)では、仕事も家族も自分も自分らしく大切にしたいと願う人に向けて、自分らしいワーク・ライフ・インテグレーションを実践していくため考え方と行動のヒントが紹介されています。ぜひ手に取ってみてください。