事業趣旨
⽇本における更なるデジタル化は喫緊の課題であるが、特にデジタル技術によってビジネスやサービスを変⾰するDXの推進は急務である。
⽇本でも2020年代に⼊って漸く、DXの推進とそれに必要なDX⼈材の確保に本格的に乗り出す企業が急増してきた。
その際、DX推進の中⼼的技術要素はAIで、このAIとDXは不可分である。
⽇本におけるAIビジネスは、2010年代後半から急成⻑を実現し、2020年代に⼊ってもその規模を急速に拡⼤している。
しかし、こうしてAIビジネスに関わる⼈材が注⽬を集める⼀⽅で、その絶対数は依然として不⾜している。
そのため、多くの企業では、社外からの⼈材獲得と社内での⼈材育成の両⽅を実施し、AI⼈材の確保を進めている。
産業界が求める実践的職業⼈材を送り出すことが使命である専修学校─特に情報処理・ビジネス分野の専修学校において、このようなAIビジネス⼈材の養成は避けて通れない。
ところが、本格的なAI⼈材教育を⾏う専修学校は現在まだ多くなく、しかもAIビジネスの企画推進を担う実践的⾼度⼈材まで⾒据えた専⾨教育を⾏う専修学校は殆どない。
そこで、本事業では、実践的なAI実装スキルを有してAIビジネスモデルを構築できるDX⼈材の養成を⽬指す。
そして、当該⼈材のスキル要件等を明らかにした上で、AI・DX・ビジネスについて、リテラシー習得と共に、課題解決型学習(PBL)に重点を置いた教育プログラムを開発する。AI教育やAIを扱う科⽬は既に事例が幾つかあるが、その多くが概論的講義であり、DXのためのAIプロジェクトに実際に取り組む実践的PBLを展開する教育プログラムは極めて少ない。
本事業により、専修学校における実践的AI⼈材の教育モデルの構築と共に、⼈材養成の⾯でAIビジネスの産業振興に寄与する。